レギュラトリーサイエンス学会誌
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特集(レギュラトリーサイエンス(RS)の薬学教育の動きと今後の新展開)
レギュラトリーサイエンス (RS) 分野教科担当教員会議の概要と東京薬科大学におけるRS教育 (講義とゼミナール) の一例についての紹介
益山 光一
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2021 年 11 巻 2 号 p. 139-144

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抄録

2013年の薬学教育モデル・コアカリキュラムにおいて, 「レギュラトリーサイエンスの必要性と意義について説明できる. 」 との内容が新設された. これにより, わが国における6年制薬学教育でのレギュラトリーサイエンス (RS) 教育が本格的に始まったといえる. また, 2016年には, RS教育の重要性に鑑み, 一般社団法人薬学教育協議会において, RS分野教科担当者教員会議が設置され, 各薬学部での取り組みの情報交換などが進められている. そのようななか, 東京薬科大学でのRS教育の特徴として, RSの基盤となる個々の専門教育に加え, RSに関係のある具体的な事案を考えるゼミナールや時事の社会的な話題に関して特徴的な教育を実践している. その実践はまだ試行錯誤中であり, 今後とも, 新たな医薬品医療機器等法の制度のなかで, RSの概念を理解し, 製薬企業や医療現場で新薬の実用化に貢献できる薬剤師教育のさらなる充実を図ることとしている.

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© 2021 一般社団法人レギュラトリーサイエンス学会
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