医薬品の安定供給に向けた現状と今後の業界としての対応

抄録

 現在，日薬連では安定確保委員会内に部会，プロジェクトを設置し，供給不安解消に向けた団体としての取り組みのほか，厚労省主催の各種検討会等の窓口となり対応を行っている．医薬品の供給不安の要因は，① 原薬（グローバル商品，地政学リスク，パンデミック，突発事項），② 情報（個別，全体，制度，公開，分析），③ 品質（コンプライアンス）問題，④ 産業構造課題などがあげられ，複数の要因が関係しており，要因解決するためにはこれらを一つひとつ紐解く必要がある．供給不安の解消を目指し，医薬品の安定供給実現に向けて業界団体として引き続き取り組んでいく．