レギュラトリーサイエンス学会誌
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特集(臨床試験データの電子化)
臨床研究中核病院における臨床試験データの電子化への取り組み
齋藤 俊樹齋藤 明子近藤 修平永井 かおり西岡 絵美子堀部 敬三
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2015 年 5 巻 1 号 p. 61-71

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抄録
名古屋医療センターが主に支援してきた希少疾患領域の臨床試験は,市場が小さく臨床研究実施の資金供与を受けにくかった.電子化により品質を担保しつつ業務を効率化することを試みた.具体的にはコスト,即ち時間と資金がかかる症例報告書作成,問合せ業務,重複登録対応,安全性情報マネジメント,収集データの標準化,国際共同試験対応,検査値入力とモニタリングについて電子化を推進した.独自ウェブアプリケーション開発,安全性情報マネジメントシステム開発,CDISC対応,電子カルテ連携コンセプト実装など,各業務の特性を考慮した電子化の導入によりデータマネジメント業務の品質向上とコスト低下が認められた.
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© 2015 レギュラトリーサイエンス学会
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