日本リモートセンシング学会誌
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Application of Satellite Radar Interferometry to the Detection of Sea Ice Deformation
Shusun LILewis SHAPIROLyn MCNUTTAengus FEFFERS
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1996 年 16 巻 2 号 p. 153-163

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抄録
ヨーロッパERS-1のSAR画像から作成したインターフェロメトリー画像からは,センチメートルオーダーの表面高度の相対的な変化を検知することができる。高度変化は衛星の2つの回帰軌道から得たSAR画像の画素毎の位相差を示す干渉図に描かれる。位相差は可干渉なSAR画像のペアの視線方向の距離の差と,表面または表面付近での活動的な散乱体の,繰り返し得られた時間間隔における移動によって生じる。
地球楕円体の曲率の影響を除去した後の位相差は,軌道間の距離がメートルのオーダーかまたは表面が平坦であるならば,表面の変形を反映している。そうでなければ地形補正が必要である。さらに補正を行い,軌道間隔の精度'を±3mから,すくなくとも±0.5mに向上し,さらに軌道方向の高度変動によって生じる誤差を除去する。こうして得られたインターフェログラムは表面変形の幾つかのうち,一つまたはそれ以上の成分を表わしている。
1992年1月にアラスカの北極海に面したプルドー湾の近くの定着氷のインターフェログラムは色彩に富んだ,混んだ干渉縞のパターン図が得られ,海氷の変形を示している。干渉パターン図における不連続な部分は十数キロメートルにおよび,定着氷が圧縮や傾斜した結果,分離した氷板となったクラックを示している。定着氷が安定している状態の部分や海底についた定着氷を判別できる。.
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