有機リン系農薬廃棄物中の過酸化物夢比色定量法を検討した.パプチオンあるいはマラソンのような農薬の製造過程で生成する廃水はおもにビス-(O,O-ジメチルチオノホスホリル)ジスルフィドを含むタール状物質として析出させ分けられている.タール状物質中の過酸化物の存在はタール状物質の発熱分解を促進するため過酸化物の量を分析する必要があり,ベンゼン・メタノール溶液中で2価鉄イオンと過酸化物を反応させ過剰の2価鉄イオンをo-フェナントロリンを指示薬として発色(λmax=510nm)させることによって定量した.いっぽう,ヨウ素滴定法では,ビス-(O,O-ジメチルチオノホスホリル)ジスルフイドがヨウ素イオン(I-)と反応し,ヨウ素を遊離するため,チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定すると過大値を示した.