安全工学
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技術ノート
低酸素雰囲気および不活性粉じん添加による可燃性粉じんの爆発抑制効果
若生 彦治
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1977 年 16 巻 1 号 p. 19-22

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抄録

酸素濃度21,18,16,14,12%の空気中で高分子リン酸化合物,トリポリリン酸ナトリウム,ホウ酸あるいは無水リン酸2ナトリウムを各10wt%機械的に強制混入した無水フタル酸粉じんの最大爆発圧力,ならびに最大圧力上昇速度を観測した.その結果,不活性粉じん混入に基づく爆発抑制効果は,リン酸アソモニウム系化合物がすぐれていた.低酸索雰囲気中でも同様の傾向を示した.しかし,この化合物を低圧ポリエチレン粉じんに混入したときの爆発抑制効果は,無水フタル酸混入時に比して小さいことが認められた.

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© 1977 特定非営利活動法人 安全工学会
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