1980 年 19 巻 2 号 p. 64-71
癌の精密検査は受診者に強い苦痛を与えるため,高年令者はこの精密検査により致命的な健康被害を受けることがある.しかも,高年令者では癌の進行が遅いため,癌の発見により受けるメリットは若年者におけるほどは大きくない.そこで,比較的苦痛の少ない血液検査のデータから癌の診断に関する有用な情報を得ることにより,高年令者が精密検査を受ける確率を下げようと企て,データの統計的拠理によりその目的を達した.ここに,この着想の理念はシステムの安全設計立案の理念に一致するものである.