安全工学
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19 巻, 2 号
安全工学_1980_2
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
安全への提言
総説
  • 統計的データ処理よる癌の診断
    若林 嘉一郎
    1980 年 19 巻 2 号 p. 64-71
    発行日: 1980/04/15
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    癌の精密検査は受診者に強い苦痛を与えるため,高年令者はこの精密検査により致命的な健康被害を受けることがある.しかも,高年令者では癌の進行が遅いため,癌の発見により受けるメリットは若年者におけるほどは大きくない.そこで,比較的苦痛の少ない血液検査のデータから癌の診断に関する有用な情報を得ることにより,高年令者が精密検査を受ける確率を下げようと企て,データの統計的拠理によりその目的を達した.ここに,この着想の理念はシステムの安全設計立案の理念に一致するものである.

報文
  • 永石俊幸,野崎静代,松本勝,吉永俊一
    1980 年 19 巻 2 号 p. 72-77
    発行日: 1980/04/15
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    ClO-を酸化剤としてNO2-の酸化反応が研究された.次亜塩素ソーダ溶液およびサラシ粉溶液を酸化剤として選び,、両者の比較を行ない,次の結果をえた. 1)反応の化学量論方程式は両者とも共通して ClO-+NO2-=NO3-+Cl- とあらわせる. 2)速度式は酸化剤によって異なったが,pH依存性は同一であった.しかし酸化反応速度は両者について大差がないようである.すなわち,酸化剤としてC1O-を用いるとき,次亜塩素ソーダ溶液でも,サラシ粉溶液でも,どちらを使ってもNO2-の酸化について効果にかわりないようである

  • 松野武雄,村林真行,佐々木薫
    1980 年 19 巻 2 号 p. 78-82
    発行日: 1980/04/15
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    ディーゼル車の排出ガス中の硫酸ミスト及び硫酸塩を定量した.定量はR.W.Westらの方法によった.排出ガスは孔径0.45μmのフロロポアフィルタを用いて直接採取した.アイドリソグ状態における総硫酸塩濃度は4mg/m3であり,硫酸ミスト濃度は0.5mg/m3であった.登り坂走行時には,硫酸ミスト濃度はアイドリング状態の2倍に増加し,硫酸塩濃度は3倍に増加した.これらはいずれもエンジン空ぶかし時には,アイドリング時の約1.5倍に増加した.また酸性ミスト検知板により,黒煙粒子に付着した硫酸ミストを検出した. 排出ガス凝縮液のpHを測定したところ1.2であった,定性分析によりSO42-及びNH4イオンを検出したが,NO3-イオンは検出しなかった.この点からも,(NH42SO4のような硫酸塩及び硫酸ミストの存在が確認された

  • 半田隆,金子和人,山村尭樹,長嶋敏昭, 須田 匡, 遠藤 弘一
    1980 年 19 巻 2 号 p. 83-88
    発行日: 1980/04/15
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    ガソリン燃焼時に発生する煙の粒径分布をHe-Neレーザを光源とするオプティカルカウンタおよび吹付け法により測定した.煙の屈折率補正および同時計数損失の補正を行なって得た煙の粒径分布を,煙の重量および濁度と比較した結果,複索屈折率の物質粒子に対してこの装置で得られる粒径分布の信頼性が確認された.トンネル内のガソリンの燃焼に伴った発生煙は初期の凝集後は変化が少なく遠方まで伝播するので危険性がないが,コロナ放電を行なうことによって凝集を速め,煙の沈降を促すことができることが判明した

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