安全工学
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塩化物を含まない水による鉄の活性化現象と予想される危険
潜在危険性のある反応V・鉄粉および 鉄屑の自然発熱反応の初期過程の研究(3)
朝倉祝治,上原陽一
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キーワード: 塩化物,
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1983 年 22 巻 2 号 p. 84-88

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抄録

前報に引続いて鉄粉あるいは鉄くずの活1生化過程の基礎研究を行なった.複雑さをさけて活性化過程の基本卵な要素を抽出するために比較的純度の高い軟鉄を用いて実験を行なった・従来・塩化物が活性化過程を促進することは知られていたが,それらをふくまない水による活性化の可能性はあまり研究されていなかった.本研究では800時間におよぶ浸潰試験を行なったところ,長時間ののちには塩化物を含まない水によっても,鉄の不働態化皮膜は破壊され,活性化することを見い出した.これは堆積されている鉄くずや鉄粉が雨水や結露水によって活性化することを意味し,危険性も広い範囲にわたることがわかる,本実験で,さび汁が,自己触媒的に働くことを見い出した.以上の知識に蓋づいて対策を検討した.

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© 1983 特定非営利活動法人 安全工学会
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