安全工学
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繰返し過大荷重による疲労亀裂の伝播挙動
金 龍洙辛 根夏
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1993 年 32 巻 2 号 p. 76-83

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抄録

変動荷重下での疲労亀裂の伝播挙動の解析に基礎的な資料を提供するため,亀裂先端の塑性域において力学的な条件を変化させ,繰返し過大荷重の疲労試験を行った。材料の機械的な性質の中で,塑性域の特性をよく示している加工硬化指数が疲労亀裂の伝播に及ぼす影響を検討した,繰返し過大荷重を適用したとき,加工硬化指数が小さい(n<0.1)材料は亀裂先端の塑性域が軟化して亀裂進展に大きく寄与する.反面,加工硬化指数が大きくなるほど(n>0.1),亀裂先端の塑性域が硬化現象を示して亀裂進展に寄与する程度の低いことがわかった。また,過大繰返し荷重後の亀裂遅延現象は加工硬化指数が大きくなると増加することも見いだした.繰返し過大荷重後の疲労亀裂の遅延挙動に対してWillenborg のモデルを修正した実験式を提案した.

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© 1993 特定非営利活動法人 安全工学会
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