クボタの発表に端を発したアスベスト(石綿)問題は,現在でも大きな社会問題となっている.アスベスト廃棄物の排出量は,今後2020~2040 年にピークとなるといわれており,解体を含めた処理・処分の過程で新たな環境問題を生ずるおそれもある.環境省では,特にこれまでの消費量が4 000 万トン以上で,年間100 万トン以上が排出される非飛散性アスベスト廃棄物を中心に,処理・処分と安全性の確認に関して数度にわたって廃棄物処理法の改定を行ってきた.そこで,ここでは有害廃棄物であるアスベストに焦点を当て,これらの処理と安全性について論じた.