化学物質のライフサイクル全体にわたるリスク評価に必要なさまざまなデータおよびツールを搭載した情報プラットホームの構築を目的とする「事業者の化学物質リスク自主管理の情報基盤」プロジェクトの一環として,臭素系難燃剤であるヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)を例に,ライフサイクルの物質の流れを定量的に表すマテリアルフローを作成し,各ライフステージにおける定常・非定常排出による事故・曝露シナリオを作成するとともに,HBCD の原料の一つである臭素の漏えい事故の評価を行った.さらに,この情報プラットホームを活用してトータルリスクを最小化するためのリスク管理をベースとした化学物質管理の課題と展望について考察する.