2014 年 53 巻 3 号 p. 151-159
(株)原子力安全システム研究所原子力情報研究プロジェクトは,研究所設立以来20 年以上にわたって,海外の規制当局等が発信する年間数千件にのぼる原子力発電所のトラブル情報を入手し,詳細に個別分析している.分析を通じて抽出した教訓事項を,「他山の石」として国内の加圧水型軽水炉(PWR)を所有する電力会社へ提言している. この活動が原子力安全を維持・向上させるうえで有益であることについては異論のないところであろうが,一方で我々原子力関係者が福島第一原子力発電所の事故(以降,福島第一事故と記載)を防ぐことができなかったのも事実である.弊プロジェクトでは改めて過去の活動が真に有益であったかを振り返り,社外の意見にも真摯に耳を傾けながら改善・充実させているので,その活動の全貌を紹介する.