近年,プロセス産業ではプラントの高経年化・増改造によるシステムの複雑化・熟練者の退職など,安全・安定操業の課題が共通の問題となっている.一方,マシンリソースやAI 技術の飛躍的な向上により,IoT・BigData・AI の活用がプラントの安全・安定操業の現実的な1 つの課題解決策として出てきている.今回はプラント操業分野におけるNEC のAI 技術概要を設備の持つ各センサ間が作る関係性に着目した「プラント故障予兆監視」を例に紹介する.また本技術を用い石油精製の実プラントでの約91 時間前の異常検知の例も紹介する. NEC は,今までプラントで充分に利用出来ていなかったデータに対してAI を活用することによって,高度保安(事故防止・稼働率向上・保全コストの低減・技術継承)の実現に貢献していく. 本紹介により,これまで安全・安定操業を支えてきた「熟練者による対応(現場力) 」 と「制御システムでの監視」に加え,「AI の導入・利活用」をご検討いただきたい.