労働災害や交通事故による死者数は減少が続いているが , 自宅 , 学校 , 施設など生活空間における不慮 の事故による死者数は増加が続いている . 生活空間における安全を図るために事故情報をはじめとする情 報基盤に期待される役割は大きい . 筆者らは過去 15 年余りにわたって生活空間の安全とその情報基盤の あり方について研究を行ってきた . その経験を踏まえ , 本稿では , 内外の事故データベースの整備と活用 動向をレビューするとともに , 新しい発展動向として , インターネット利用の拡大に伴う SNS などの安 全ビッグデータの活用 , オントロジーや知識表現モデルといった基盤的情報技術の発展をベースとした安 全情報基盤から知識基盤への発展 , 根幹となる事故情報データベースの今後の課題 , 電子商取引の拡大に 伴うオンラインプラットフォーマーの役割などについて述べる .