理学療法さが
Online ISSN : 2424-2438
Print ISSN : 2188-9325
ISSN-L : 2188-9325
原著
若年者の下肢前方リーチ距離にはアーチ高率が関係する
藤村 諭史釜﨑 大志郎末永 拓也吉田 禄彦大田尾 浩
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 10 巻 1 号 p. 11-18

詳細
抄録

〔目的〕若年者の下肢前方リーチ距離とアーチ高率の関係を検討した。〔対象〕対象は,健常若年者67名(19± 1 歳,男性64%)とした。〔方法〕基本情報は性別,年齢,身長,体重,body mass index を記録した。また,身体機能は,下肢前方リーチ距離,アーチ高率,握力,膝伸展筋力,足指把持力,閉眼片脚立ち時間を測定した。各測定項目の相関をPearson の相関分析で検討し,次に,下肢前方リーチ距離を従属変数とした重回帰分析を行った。〔結果〕下肢前方リーチ距離と有意な相関を認めたのは,アーチ高率(右:r=0.49,左:r=0.56)と閉眼片脚立ち時間(右r=0.26,左:r=0.20)であった。また重回帰分析の結果,下肢前方リーチ距離にはアーチ高率が関係していた(右:標準化偏回帰係数=0.47,左:標準化偏回帰係数=0.49)。〔結語〕アーチ高率が高いと下肢前方リーチ距離が長い可能性が示唆された。

著者関連情報
© 公益社団法人 佐賀県理学療法士会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top