2025 年 11 巻 1 号 p. 33-38
〔目的〕足指のタッピングテストを実施し,得られた結果を転倒歴の有無で比較することとした。〔対象〕介護認定高齢者のうち転倒歴なし群6 名[79(69-89)歳],転倒歴あり群6 名[86(72-97)歳]とした。〔方法〕本研究は横断研究である。足指タッピングテストは指タッピング装置で測定した。10秒間でできるだけ素早く,利き足の足指を上下運動するよう指示した。足指のタッピング回数,足指の総移動距離,タップインターバル標準偏差,距離の最大振幅,距離の極大点の平均を解析に用いた。統計解析は,転倒歴の有無別に得られた値をMann-Whitney U 検定で比較した。〔結果〕転倒歴のない者は,転倒歴のある者よりも足指のタッピング回数が多く(p=0.039),総移動距離も長かった(p=0.026)。〔結論〕介護認定高齢者の転倒予防には,足指を素早く動かせる能力も必要であることが示唆された。