2024 年 18 巻 1 号 p. 36-53
高齢社会の進展に伴い、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning ; ACP)の実践が推奨されている.医療・看護・介護の分野における努力にもかかわらず,地域の高齢者や周囲の人々のACPに関する認知度は低い.ACPの普及には日常の中で自分ごととして,死への思いを自発的に発言する場が必要と考える.そこでデスカフェに着目し,デスカフェが生や死に対する考え方にACP実践の準備につながる変化をもたらすか,20~60歳代以上のデスカフェ参加経験者24名を4組に分け,フォーカスグループインタビューを行い調べた.グループフォーカス法による質的内容分析の結果,【生について考えるようになった】【死について考えるようになった】【生や死について考えることをやめた】という3つのカテゴリーが抽出され,それぞれのサブカテゴリーを詳細に検討したところ,前二者のカテゴリーに該当する変化がACPの準備教育になると考えられた.