済生会総合研究所報
Online ISSN : 2759-6966
プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)について
―済生会病院薬剤師会と済生会総研によるアンケート事例調査―
石合 徹也植松 和子 曽我部 直美菅野 浩高橋 一栄槙林 智子
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2024 年 2024 巻 4 号 p. 50-56

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抄録
【概要】
 令和3年9月30日に厚労省医政局から「現行制度下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」が発出された1)。これにより、各職種におけるタスク・シフト/シェアが可能な業務の具体例が提示され、薬剤師においても、職能団体である日本病院薬剤師会から推進の方針が示された2)
 中でも薬剤師以外の者へのタスク・シフトの実践が医師の薬物療法に関するタスク・シフトに繋がること、医師とのタスク・シフトではプロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM :Protocol Based Pharmacotherapy Management)の実践が有効であることなどが示され、薬剤師が関わることによる医師の働き方改革への具体策が示されている。この取り組みにより効率的に薬物療法の質の向上や患者の安全性を守ることにもつながる。そこで済生会グループ病院でのPBPM実施状況を調査し、共有することで、導入を広く進めたいと考えている。
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© 2024 社会福祉法人恩賜財団済生会
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