抄録
【概要】
済生会の高齢者施設、児童福祉施設における服薬等に関する課題について、済生会病院の薬剤師がどのように関与しているのかについて、薬剤部を対象とした調査と福祉施設を対象とした以下2つの調査を実施した。これらの調査から福祉施設での薬の使用に関連する課題を抽出し、入所者の薬に関する安全性、適切な薬学的管理について薬剤師としてどのような支援が可能であるかを明らかにする。
1. 済生会高齢者福祉施設および児童福祉施設における服薬等に関する調査(薬剤部対象)
【目的】
福祉施設における服薬等に関連する課題を調査し、入所者の薬に関する安全性、適切な薬学的管理について、薬剤師としてどのような支援ができるかを明らかにする。
【方法】
各病院の薬剤部長あてに福祉施設との連携についてアンケート実施
【対象】済生会82施設(病院81、福祉施設1)
2. 済生会高齢者福祉施設および児童福祉施設における服薬等に関する調査(福祉施設対象)
【目的】
福祉施設における服薬等に関連する課題を調査し、入所者の薬に関する安全性、適切な薬学的管理について、薬剤師としてどのような支援ができるかを明らかにする。
【方法】
各施設の施設長あてに服薬等に関わる課題についてアンケート実施
【対象】
介護老人保健施設、老人福祉施設、児童福祉施設、障害者福祉施設、重症心身障害児施設など済生会福祉施設117施設
本稿では2. 済生会高齢者福祉施設および児童福祉施設における服薬等に関する調査(福祉施設対象)について述べる。