産業衛生学雑誌
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病院看護婦が日勤-深夜勤の連続勤務時にとる仮眠の実態とその効果
斉藤 良夫佐々木 司
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1998 年 40 巻 3 号 p. 67-74

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抄録

病院看護婦が日勤-深夜勤の連続勤務時にとる仮眠の実態とその効果:斉藤良夫ほか, 中央大学文学部心理学研究室-不規則三交代制に従事する病院看護婦が日勤と深夜勤を連続勤務するときに深夜勤務前にとる仮眠の実態を知り, またその仮眠が深夜勤後の疲労感に及ぼす効果を明らかにするために, 病院看護婦2, 001名の質問紙調査の結果を分析した.その結果, 全看護婦の平均仮眠時間は163.0分で, 看護婦の年齢が高くなるほど仮眠をとる者の割合は低下し, また平均仮眠時間は減少することが明らかになった.未婚者や子どものいない既婚者と比較して, 0〜5歳の小さな子どもをもつ看護婦が仮眠をとる割合は著しく低く, また平均仮眠時間は有意に短かった.全看護婦の28.7%が病院で仮眠をとり, 病院での平均仮眠時間は, 自宅でのそれとくらべて有意に長かった.仮眠開始時刻に関しては, 19時台にとられる仮眠が最も多く, また, 仮眠開始時刻が早ければ平均仮眠時間が長くなる傾向があった.深夜勤務前にとる仮眠の効果に関しては, 仮眠なしの場合と比較して, 仮眠時間が180分を超えると深夜勤後の疲労感の平均評点が有意に低下することが明らかになった.しかし, 深夜勤中にとる仮眠とくらべて疲労感を低下させる効果は低いことが示された.

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© 1998 公益社団法人 日本産業衛生学会
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