産業衛生学雑誌
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復職の判定と支援(産業・経済変革期の職場のストレス対策の進め方 : 各論3. 三次予防)
中川 茂昭
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2002 年 44 巻 3 号 p. 100-105

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抄録

ストレス関連疾患に限らず精神疾患などにおいて,治療のために休職をされた従業員が職場復帰をする際には,いろいろな面での配慮が必要となってくると考えられる.ここでは,M電器グループにおける復職判定のシステムと復職後のフォロー体制について一例として示し,その長所と問題点を挙げ,問題点の解決の方策を含めて検討をした.その結果,三次予防のあり方として,対象者が復職後も良好な社会適応性を保ってゆけるようにするためには,事業所として復職者の受け入れ態勢の整備が必要であり,具体的な対応として,復職判定とその後のケアをすることが最も重要であることを再確認した.また,それらを単なる事務的な制度として機械的に行なうのではなく,その制度の意義についての理解を十分に得ると共に,働く人々を含め社会全体の誤解・偏見を取り除く努力も必要であるとの結論に至った.

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© 2002 公益社団法人 日本産業衛生学会
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