日本化粧品技術者会誌
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新規UV-B吸収剤:ジオクチルメトキシベンジリデンマロネートの設計とUV-A吸収剤光安定化効果
小口 希宮沢 和之菊地 あづさ八木 幹雄
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2013 年 47 巻 3 号 p. 209-215

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抄録
紫外線吸収剤がサンケア製品などにおいて機能を担うために最も求められる要件は,持続した紫外線吸収能 (光安定性) である。汎用されているUV-A吸収剤4-tert-butyl-4'-methoxydibenzoylmethane (BMDBM) は単独では光安定性が低く,安定化効果の高いUV-B吸収剤octocrylene (OCR) と組み合わせられることが多い。この際,UV-B吸収能を補強するためにUV-B吸収剤octyl 4-methoxycinnamate (OMC) が添加されることが多いが,OMCがOCRのBMDBMの安定化効果を阻害することが課題となっている。本研究ではこの課題解決を目的に,新規UV-B吸収剤dioctyl 4-methoxybenzylidenemalonate (DOMBM) を設計した。BMDBM-OCR共存系に添加した際のBMDBMに対するDOMBMの光安定化効果はOMCよりも高い。DOMBMによる安定化効果について考察したところ,フィルター効果および三重項励起エネルギー移動効果の両面からその高い効果を発揮していることが示唆された。
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© 2013 日本化粧品技術者会
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