日本化粧品技術者会誌
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原著
理美容師の負担軽減および被施術者の快適性向上を指向した「擦らない」シャンプー技術の有用性
戸田 和成佐藤 千怜平山 貴寛萬成 哲也大石 竜之西川 啓太伊東 正純中嶋 礼子細川 博史大西 日出男
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2021 年 55 巻 2 号 p. 152-161

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抄録

理美容師にとってシャンプー施術は,理美容室における繁用技術の1つである。そこでわれわれは従来のように「擦る」ように手指を動かすシャンプー技術とは異なり,「揉む」ように手指を動かすことが特徴である新たなシャンプー技術を開発した。本研究の目的は,揉み洗いと擦り洗いそれぞれのシャンプー技術で施術した際に,施術前後で施術者および被施術者の心身に及ぼす影響を,各種心理的・生理的指標によって検討することである。本研究では,シャンプー施術者を対象とした実験と,シャンプー被施術者を対象とした実験を別々に行った。その結果,シャンプー施術者に対しては,擦り洗いでVisual Analogue Scale(VAS)による疲労感の増加,腕部の筋硬度上昇,心拍数の上昇および前額部や鼻尖部の皮膚表面温度の上昇がみられたが,揉み洗いでは変化量に有意な差が認められなかった。またシャンプー被施術者に対しては,揉み洗いで唾液中分泌型免疫グロブリンA(sIgA)濃度の上昇や収縮期血圧の低下,脈拍数の低下がみられた。これらの結果より,揉み洗うシャンプー技術は,施術者の作業負担を軽減し,さらには被施術者の快適性も向上させる,両者にとって有益なシャンプー技術であることを明らかにした。

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