日本化粧品技術者会誌
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粧配規酸化チタン定量法の各種表面処理酸化チタンへの適用
富田 眞代石渡 勝己高松 翼松岡 昌弘
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1995 年 29 巻 3 号 p. 266-269

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抄録
公的試験から有害試薬を排除する目的で一部の酸化チタン関連原料に設定された粧配規一般試験法「酸化チタン定量法」の他の酸化チタン関連原料への適用性の検証, 並びに各種表面処理酸化チタンへの適用条件の検討を行った。
亜鉛アマルガム法で規定される粧原基酸化チタンには代替法として十分適用が可能であり, 精度も変動率1%以下と良好であった。アルミナ等の無機物, 脂肪酸及びシリコンで各々表面をを処理した酸化チタンについては, シリコン処理を除き, 本試験法がそのまま適用可能であった。シリコン処理酸化チタンは, 500°, または800° 2時間強熱前処理することで適用が可能となり, 800° 2時間の強熱処理は共通の前処理法としての位置付けも可能であった。これにより, ファンデーション等の製品中の酸化チタン定量にも応用でき, 硫酸への溶解時間の固定 (2時間) と共に本試験法を規定化することができた。
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