システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
第48回システム制御情報学会研究発表講演会
セッションID: 3053
会議情報
非線形フィルタを用いた高精度INS/GPS複合航法の実用化
*谷川原 誠朝岡 則明大岩 将志久保 幸弘杉本 末雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
INSは、移動体の加速度を計測する加速度センサと角速度を計測するジャイロスコープの2つの慣性センサから構成され、出発点からの累積移動距離、速度、姿勢角および方位角を求める自立航法システムである。そのため、航法を行う前に出発点における初期条件(位置、速度、姿勢、方位)を決定することが重要である。この作業をアライメントと呼び、DGPSの情報を活用することで移動しながらアライメントを行う INS/DGPS 複合航法が提案されている。しかし、移動アライメントにおいてINS 航法誤差の推定を行う際、非線形である INS 誤差モデルに対し線形近似が行われている。そこで、INS 誤差モデルにおける非線形要素は航法誤差の推定に大きく影響するため、従来モンテカルロ法を用いた非線形フィルタを適用することより、高精度な航法を行う手法が提案されてきた。しかし、モンテカルロ法による非線形フィルタでは多数の擬似乱数の発生による計算時間、正規性、独立性の検証が必要となる。そこで、本研究では乱数の検定を行い、乱数表を定め、プログラムの簡略化を計る事で、移動アライメントにおける高精度なINS/DGPS 複合航法のオンライン処理を実現する。
著者関連情報
© 2004 システム制御情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top