抄録
教師信号を使う学習アルゴリズムには、学習させたいサンプル特徴を明示的に与えて学習を行なうものと、学習特徴を明示的に与えず、処理結果の成功、失敗などの情報を強化信号として与えて学習を行なうものとがある。特に後者は、行動ルールの習得などによく使われている。
認識システムにおいては、認識・判別の最終ステージである識別境界の学習などに強化信号を用いる場合が多いが、認識の初期ステージである特徴抽出処理において、強化信号による学習が行なえるものは、あまり提案されていない。
故障診断、欠陥検査分野などの認識・判別システムにおいては、故障や欠陥の特徴を明示的に示すことができるのは稀であり、多くの場合は特徴が明確でなく、また、定量化も困難である。本研究では、強化信号を使い、明示的に特徴を提示できない対象に対しても学習をおこなうことができるアルゴリズムを提案する。