システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
第48回システム制御情報学会研究発表講演会
セッションID: 3027
会議情報
仮想ジョブ表現による事前対応型スケジューリング
納期を考慮した単一機械問題への適用
*諏訪 晴彦岡崎 智樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
生産現場では,特急ジョブの発生など,計画段階では予測が困難な数多くの不確定的要因が生じる.そのため当初のスケジュールにしたがう生産の継続が困難となり,スケジュールを変更せざるを得ない状況が頻発する.このような状況の下,計画段階で不確定的要因を積極的に考慮し,オンラインのスケジュール修正・変更をできる限り抑えることを目的としたプロアクティブなスケジューリング戦略(事前対応型スケジューリング)が研究されている.著者らはこれまでに,スケジュール遅延を仮想ジョブと呼ばれる架空のジョブによって吸収するスケジューリングの枠組みを提案し,その基礎的検討を行った.本稿では,従来研究の拡張として,適切な仮想ジョブの挿入量を決定するための評価指標と仮想ジョブを挿入するためのアルゴリズムを提案する.数値シミュレーションでは,予見スケジューリング(predictable scheduling)法との比較実験を行う.この方法に比べ,提案手法は予見性の高いスケジュールを生成することが可能であることを示す.
著者関連情報
© 2004 システム制御情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top