システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
第49回システム制御情報学会研究発表講演会
セッションID: 3B1-4
会議情報
アクティブ探索を用いた拡張現実感のための初期位置合わせ
*竹田 信子加藤 博一西田 正吾
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
現実世界に仮想物体を重ね合わせる拡張現実感技術(Augmented Reality)において、現実世界と仮想物体の位置合わせ問題は重要な課題の一つである。この問題を扱うためにさまざまなビジョンベースのトラッキング手法が研究されている。トラッキングは初期発見問題と繰り返し追跡問題に分けて考えることができる。現在、繰り返し追跡問題に対しては自然特徴を利用した手法が多く提案されているが、初期発見問題(初期位置合わせ)に対しては、マーカーを使用したり、手動で位置合わせを行っている場合が多い。そこで、本研究では、この初期位置合わせを自然特徴点を用いて自動で行うことを目的とした。初期発見問題では、入力画像の前フレームの情報が無いため特徴点の探索範囲が画像全体となり計算コストがかかることが問題であった。その解決法として、本手法ではアクティブ探索という高速物体探索手法を用いることで計算コストの削減を図った。アクティブ探索は2次元画像中から目的の物体の画像中の2次元位置を求める手法である。これを応用して位置合わせに必要な物体の3次元位置を求める手法を提案し、そのシステムの実装を行った。
著者関連情報
© 2005 システム制御情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top