抄録
生体機能は様々な現象が相互作用する事により成り立つ.著者らのプロジェクトで提案するDynaBioSでは分散コンポーネントアーキテクチャに基づき個々の現象に対するシミュレータをコンポーネントとしてコンポーネント間通信により相互作用させることで,生体機能の解析における計算モデルの修正・検証を容易にする.本報告ではDynaBioSの中核部分(DynaBioS core)の設計,および,DynaBioSに基づく分散型生体機能シミュレーションとして分散強連成による心筋組織拍動シミュレーション,心筋組織における興奮伝播シミュレーション,および上皮細胞生理を考慮した薬物吸収シミュレーションについて報告する.