抄録
循環動態シミュレーションでは,左心室モデルとして,血管系モデルとの結合が容易な時変弾性モデルを用いることが多いが,心筋細胞や構造に起因する病態のシミュレーションが困難であるという問題があった.有限要素法に基づく左心室構造力学モデルは,細胞モデルが発生する収縮力を形状モデルの応力として用いるため,様々な病態解析に有効であると考えられるが,血管系モデルとの連成シミュレーションを行う場合,連成アルゴリズムが複雑になり,血管系モデルの変更コストが高いという問題があった.この問題を解決するため,本研究では,代表的な血管系モデルとの連成が可能な,左心室構造力学モデル連成アルゴリズムを提案する.