抄録
本論文では魚とプランクトンから構成される不安定な疑似生態系をモデル化し、プランクトンを駆除するロボットを導入することにより、プランクトンの数を調整して魚が長く生存できる環境維持を対象としたロボットの行動戦略の学習および獲得を目的とする。また、駆除ロボットは、簡単なIF-THENルール群を持った遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithms:GA)に基づく機械学習(Genetics-Based Machine Learning:GBML)を用いることによって行動戦略を学習する手法を提案する。また、このような行動獲得は瞬時に行われなければならないが行動を決定するためには多くの計算が必要であるため時間がかかってしまう。そのため本論文では専用のハードウェアを設計することによってこの問題の解決を試みる。