抄録
気象庁による気象予測は,様々なデータを世界中から気象庁へオンラインで集め,スーパーコンピュータに取り込んで「数値予報モデル」を走らせている.このときに用いられるデータは,各地の気象台や測候所で観測している地上のデータ,アメダスによるデータ,気象衛星のデータ,レーダーのデータ,海面水温データ,航空機や船舶の観測データ等々である.本研究では,パーソナルコンピュータのような安価な道具と強化学習ユニットとを用いて,ある地域のある時間帯の降雨の有無を予測する「地域降雨予測システム」を構築する.本システムで利用するデータは,入手が容易であると考えられるアメダスデータ(風向,風速,気温,降水量,日照時間の5種類)のみであり,この結果,非常に簡便なシステムとなっている.ここで,強化学習ユニットとしては実数値を扱うことができるSRV(Stochastic Real-Valued)ユニットを用いている.本システムの有効性は,数値シミュレーションによって検討される.