テンプレートマッチングによる自動外観検査での評価値処理方式の提案

抄録

テンプレートマッチングを利用した外観検査の自動化において，著者らは本方式の検査における有効性の評価を検討している。本報告では，検査対象の部位が一意的に決まらない場合の，探索のためのテンプレートマッチングと，検査対象領域を小領域に分け，各領域でのテンプレートマッチングを組合せる方式を想定する。マッチングの測度は，各小領域により変化するため，本来は各領域ごとに，事前に測定した測度のデータベースを作成し，これとの比較を行うことになる。ここでは，各測度を画像の濃度値の範囲に正規化し，最大の測度を反転表示して，最大値の自動検出を容易にする方法を提案する。実験等により，この方式の有効性を検証する。