抄録
十数メートルの大型鍛造物の鍛造成形時は800から1200℃程度の高温状態であり,劣悪な計測環境によるノイズや熱による光の変形等により,物体輪郭や特徴点を取得する事は困難である.本研究では,計測対象の特徴である高温状態を利用可能な近赤外線情報と,計測対象の特徴点の取得を行う事のできるカラー情報とを同時に取得することが可能であるマルチスペクトルカメラ使用して計測を行う.計測対象自体を回転させ4方向以上のからの撮影画像の取得し,画像の二次元情報を合成することにより計測点の三次元座標を算出する.それで,短時間で大型高温鍛造物体の形状計測を実現した.