抄録
近年,人物計数システムは人物検出システムとともに,防犯やマーケティング調査などに用いられている.それらのシステムはカメラから得られる動画像を処理することによって人物領域を検出,追跡することで計数しており,さまざまな手法が提案されている.しかし,カメラ画像を利用するためプライバシーの侵害が発生してしまう可能性があることや照明が激しく変動する場所や暗闇などではまったく使用できないなどの問題がある.本研究では赤外線センサ(エリアスキャナ)を用いて上記の問題を解決する人物計数システムを構築することを目的とする.