抄録
本講演では,ビヘイビアアプローチに基づくRegular feedback相互結合についての一考察に関する発表を行う.Lomadzeにより可制御なプラントに対して与えられた仕様が,Regular feedback相互結合により達成可能であるための必要十分条件および,そのパラメトリゼーションが得られている.しかしながら,達成可能条件はプラントと仕様の表現に依存しており,一般にひとつのシステムに対して無数の数式表現が存在することを考えると,いかなる表現に対しても達成可能である否かどうかを明らかにすることが重要である.さらに,不可制御なシステムに対してもこれらの条件やパラメトリゼーションを明らかにすることは理論的に意義がある.これらの観点から本発表では,Regular feedback相互結合に対して理論的な考察を行う.