抄録
機械システムの制御は,主としてモータなどのアクチュエータに電圧や電流指令を与えることでなされる.開発においてはPCに搭載されたAD/DAボードなどのデータ収録ボードを用いることが多いが,近年ではUSB接続タイプのデータ収録ボードも利用することができる.しかしこれらの制御機器は高価である.そこで本研究では安価なマイコンとPCをUSBインターフェースで接続し,PCから制御する機器の開発をおこなう.本研究ではWindowsが搭載されたPCが多々あることから,WindowsからUSB制御装置に指令を送ることを考える.しかしWindowsから外部機器を制御するにはデバイスドライバが欠かせない.そこでWDM(Windows Driver Model)を用いてデバイスドライバの開発を行った.つぎにPICマイコンとUSBコントローラを搭載したUSB制御装置を開発し,Windowsから外部機器の制御ができることを確認した.