主催: システム制御情報学会
RC(Radio Control)ヘリコプタは,農薬散布,環境観測,インフラ保守などの幅広い分野ですでに使用されている.防災を目的としたRCヘリコプタの利用についても数多くの自律制御の研究がなされている.しかし,自立飛行では災害現場などで起こる,予測できない状況変化には対応が難しいなどの問題もある.そこで従来通りの有人での遠隔操縦が有効になると思われるが,RCヘリコプタは操縦が難しく,有効な操縦習得法が確立されていない.本研究では,RCヘリコプタの操縦の難しさを軽減し,早期に操縦技術を習得させるシステムを開発することを目的としている.既存の教習マニュアルやフライトシミュレータでの学習を,ユーザビリティ評価を用いてUI(User Interfaces) を考慮した学習支援システムにすることで,学習の効率化を促す. また,RCヘリコプタにカメラと傾度センサを搭載し,その情報を重ねてHMD(Head Mount Display)を用い被験者に提示することで直観的な操縦を促す操縦支援システムを提案する.これらの学習支援・操縦支援システムを用いて,RCヘリコプタの操縦技術を習得させる統合的学習システムの開発を目指す.