抄録
最短経路問題は一般には、ダイナミックプログラミングやダイクストラ法によって解くが、ホップフィールド型ニューラルネットワークを用いて解くこともできる。巡回セールスマン問題と同じように、最短経路問題に適した相互結合型のアナログニューロンのネットワークを考え、エネルギー関数をうまく構成して、各ニューロンの内部状態変化を繰り返して、エネルギー関数を最小化することによって、最短経路問題がうまく解けることを示す。コンピュータシミュレーションによって、少ない繰り返しで最短経路が浮かび上がってくることを確認した。