システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
第53回システム制御情報学会研究発表講演会
セッションID: gs03
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日帰り手術における静脈麻酔鎮静度・鎮痛度制御の研究
*古谷 栄光*楠戸 省吾*白神 豪太郎*荒木 光彦*福田 和彦
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抄録
日帰り手術では,手術後に麻酔薬等の影響ができるだけ小さくなるように,副作用が少なく代謝や消失の速い薬物を利用し,かつ適切な麻酔状態を維持しながら薬物の投与量を必要最小限に抑えることが望ましい.最近では,鎮静薬propofolと鎮痛薬remifentanilを併用する麻酔法がよく用いられるが,propofolとremifentanilには相乗作用があり,常に患者が適切な状態となるように薬物の投与量を調節することは麻酔医にとって非常に大きな負担となる.そこで従来から鎮静度と鎮痛度を自動制御するシステムの研究が行われているが,現在のところ確立された鎮痛度指標がなく,また両者を同時に適切に制御できるシステムも開発されていない.本研究では,我々が提案した鎮痛度指標を利用して,propofolとremifentanilの相互作用を考慮に入れた鎮静度・鎮痛度変化モデルを提案するとともに,モデル予測制御法を用いた鎮静度・鎮痛度制御システムの開発を行い,シミュレーションにより性能を確認した.
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© 2009 システム制御情報学会
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