抄録
現在様々な機器でパワーデバイスが用いられており,その効率向上が望まれている.その一つの方策として,SiC、GaNを用いた次世代パワーデバイスが注目されている.次世代パワーデバイスは効率向上に伴う消費電力の削減にとどまらず,デザイン自由度の向上や静音性向上といった定量化しにくい効果も期待できる.そのため,多くの用途へ利用される可能性があるが,用途に適した研究・開発が必要となるため,効率的な開発をするためには望ましい用途を決める必要がある.しかし,種々の不確定要因があること,ならびに数値化しにくい評価項目を考慮することも望まれるため,どのような用途が最もよいかはよくわかっていない.そこで,本稿では階層分析法(AHP)を用いて次世代パワーデバイスの望ましい将来用途について検討する手法を提示し,予備的な分析を行った結果について報告する.