Strength and Conditioning Journal Japan
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学期制に基づいて女子学生アスリートのスプリントスピードを向上させるためのストレングスおよびプライオメトリックトレーニングを開発する実践的方策
Kaushik TalukdarMike McGuiganCraig Harrison
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2024 年 31 巻 5 号 p. 68-76

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抄録

スプリントスピードは多くの競技できわめて重要な役割を果たし、基本的な運動スキルと考えられている。スプリントスピードの向上には様々なトレーニング方法を利用することができるが、先行研究では、ストレングスおよびプライオメトリック(S&P)トレーニングが有効であることが示されている。ただし、ほとんどの研究は、成人および若年男性を対象とするものであり、成熟期の若年女性(学生)への効果を調査した研究は少ない(成熟期とは、最大身長増加期の前、中、後にあたる10~16歳の時期を指す)。また、成長、力、楽しさなどの重要な因子を考慮した、若年女性アスリートのための実践的なS&Pトレーニング方策も示されていない。そこで本稿では、若年女性のスプリントパフォーマンスに対する漸進的なS&Pトレーニングの重要性を示し、学期制の範囲内で実施可能な、実践的なトレーニングプログラムを提案する。つまり、1学期内に実施可能な8週間のトレーニングブロックにおいて、筋力とパワーを向上させるエクササイズの漸進例を示す。

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