Strength and Conditioning Journal Japan
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レジスタンストレーニングの異なる強度が筋肥大に及ぼす効果―ナラティブレビュー
Irineu O. M. CallegariPedro S. M. SantaremThiago T. ArrivabeneAlexandre G. Oliveira
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2025 年 32 巻 2 号 p. 28-37

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抄録

レジスタンストレーニングまたはストレングストレーニングは、体力の向上と筋量の増加が同時に達成できる唯一の方法であるため、最も広く普及しているエクササイズである。トレーニング変数の中でも、強度と量の関係は、エクササイズによって生じる筋肥大を促進するために、幅広く取り上げられてきた。多くの人にとって、力学的ストレスは、筋肥大と一層関連性の高い要因と見なされており、高負荷がより大きな力学的ストレスを促すため、従来は、筋量を増やすために高強度のトレーニングが用いられてきた。しかし、低強度およびトレーニング量の増加に基づくトレーニングを用いることで、より高い安全性と類似の成果が得られることが、エビデンスにより示されている。したがって、このナラティブレビューの目的は、既存の文献から、筋肥大を促進するための様々なトレーニング負荷に関するエビデンスを調査することである。PubMed、Google Scholar、Siceloのデータベースで、幅広く非系統的な文献レビューを行なったところ、高強度および低強度を用いたすべての対象において、同程度の筋肥大効果が得られるという結論が得られた。この結果から、挙上限界に近い努力を行なうよりも、低強度を用いるほうが、はるかに安全性が高く、またトレーニングを継続しやすいという見解が導き出された。

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