従来の競技特異的なトレーニングやエクササイズプログラムでは、呼吸筋機能を向上させるための十分な刺激を与えられないことから、呼吸筋トレーニング(RMT: respiratory muscle training)を導入する理由づけが浮上した。RMTは持久系パフォーマンスと肺機能の向上にかかわり、呼吸疲労や主観的運動強度、息切れが軽減される。本稿の目的は、アスリートのニーズを踏まえ、適切な方法やテクニック、用具、およびテストプロトコルを用いる、適切なRMT様式を選択するための手段をコーチに提供することである。