2025 年 32 巻 6 号 p. 10-21
時間制限食(TRE:time-restricted eating)とは、断食の応用で、特定の食事時間枠(8時間など)にカロリーを摂取し、その後、長時間の絶食時間枠(16時間など)を設ける方法である。いくつかのランダム化比較試験により、レジスタンストレーニング(RT:resistance training)とTREの併用が、脂肪量(FM:fat mass)の減少、除脂肪体重(FFM:fat-free mass)の維持、筋肥大、局所筋持久力、パワー、および筋力などの身体適応に及ぼす効果が分析されている。このミニレビューでは、これらの研究の方法と結果に焦点を当て、最後に、クライアントとともにRT+TREの効果の最大化を図るフィットネス専門職のために、現場への応用を提案する。通常、RT+TREは、FMの減少とFFMの維持を含む好ましい身体組成の変化をもたらし、体脂肪率の改善をもたらす。同様に、RT+TREは、筋肥大、局所筋持久力、パワー、筋力の増加など、プラスの神経筋適応を一貫して促進する。肯定的な変化が観察されない場合でも、安全に実施されていれば、RT+TREが上記の適応にマイナスの効果を及ぼすことはほとんどない。一言で言えば、RT+TREは、身体組成と筋力を改善するための有益な食事運動戦略であると考えられる。しかし、専門職が留意すべきいくつかの注意点があり、本稿では、それらについて詳しく説明する。