2025 年 32 巻 6 号 p. 35-42
ウォーキングは、低インパクトの身体活動形式であり、高齢者などの負荷に制限のある人も実施でき、受け入れやすく、安全である。このエクササイズの効果を高め、トレーニング適応を促進するための選択肢は、通常、速度や勾配、継続時間の調節に限定される。しかし、新たな研究では、血流制限(BFR)とウォーキングを組み合わせた方法が、ウォーキングを単独で行なう場合に比べ、トレーニングが引き出す適応を強調できることが示唆されている。本ナラティブレビューでは、先行研究に基づいて、高齢者におけるBFRウォーキングの有効性と安全性を検証することを目的とした。このテーマに関するエビデンスは少ないが、BFRウォーキングは、通常の単独ウォーキングに比べ、筋肥大と筋力を有意に増加させる可能性があることが示されている。したがって、BFRウォーキングを実践することは、少なくとも筋骨格系の観点から、高齢者のウォーキング介入の効果を高めるための現実的で安全な選択肢になると思われる。