2025 年 13 巻 p. 21-30
本研究の目的は,複式学級外国語活動におけるくりかえし案の有効性を検討するために,複式学級児童と単式学級児童のパフォーマンステスト結果を比較するとともに,2年にわたりくりかえし案で学習した児童のパフォーマンステスト結果を経年比較することで,繰り返すことが学習内容の定着に繋がるのかを明らかにすることである。パフォーマンステストの結果,複式学級3年生,複式学級4年生,単式学級4年生において,リスニングとスピーキングの平均値に大きな差は見られなかった。また,2年にわたり,くりかえし案を用いて繰り返し学習を行った複式学級4年生児童のテスト結果を,3年生時のテスト結果(榎原・松宮,2024)と比較したところ,多くの児童において点数の向上が見られた。特にスピーキングに関しては,1年目の学習の際には発話にサポートがいる状態であったとしても,学習を繰り返すことで自分の力で発話できるようになることが示唆された。