2010 年 62 巻 2 号 p. 164-169
近年, ITS技術を利用したエコドライブの研究が幅広く行われている.これらの多くは車速など自車に関する情報のみを考慮しているが, 実際には渋滞などの周辺交通状況によって最適な運転操作は異なるため, 自車だけでなく, 渋滞や車間距離, 信号現示, 道路勾配などの周囲状況も考慮する必要がある.そこで本研究ではドライバの運転動作と自車周辺状況の両方を考慮し, エコドライブの達成レベルを定量的に評価する手法を提案する.本稿では単純化した自車状況及び自車周辺状況における提案手法の妥当性検証について報告する.