2010 年 62 巻 2 号 p. 176-179
本稿では, 錯綜交通状況を再現可能なシミュレーション環境を用いて, 高速道合流部におけるITS合流支援システムを導入した際の効果評価を, 円滑性, 安全性, 燃料消費量といった複数の指標により多面的に行うことを提案している.特に, 導入過渡期においてシステムの普及率や服従率が変化した条件でのシミュレーションを行い, それによる効果の差を示している.こうした多面的評価を行うことで, ITSシステムの導入においてはこうしたシミュレーションを用いた定量的評価が重要であることを示している.