生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
普及過渡期を想定した混在交通流におけるITS合流支援サービスの効果評価シミュレーション
鈴木 高宏
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 62 巻 2 号 p. 176-179

詳細
抄録

 本稿では, 錯綜交通状況を再現可能なシミュレーション環境を用いて, 高速道合流部におけるITS合流支援システムを導入した際の効果評価を, 円滑性, 安全性, 燃料消費量といった複数の指標により多面的に行うことを提案している.特に, 導入過渡期においてシステムの普及率や服従率が変化した条件でのシミュレーションを行い, それによる効果の差を示している.こうした多面的評価を行うことで, ITSシステムの導入においてはこうしたシミュレーションを用いた定量的評価が重要であることを示している.

著者関連情報
© 2010 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top